Bing Webmaster Toolsを使っていたら、いつの間にか「AI Performance」という見慣れない項目が追加されていた!という方もいらっしゃるかもしれません。
Bing Webmaster ToolsのAI Performanceは、2026年2月10日にMicrosoftがパブリックプレビューとして公開した新機能です。生成AIの普及により、Webマーケティングの指標が大きく変わりつつある今、この機能が何を意味するのか気になって使ってみました。

同じように「これは何だろう?」と思っている方の参考になれば幸いです。
AI Performanceとは?
AI Performanceは、MicrosoftがBing Webmaster Toolsに追加した分析機能です。
一言でいうと、「Bing AIやMicrosoft CopilotなどのAIサービスで、自社サイトがどの程度引用されているかを確認できる機能」です。
これまでSEOでは「検索結果で何位に表示されるか」「何回クリックされたか」が重要な指標でした。しかし、CopilotなどのAI検索が普及した現在では、「AIの回答に自社コンテンツが採用されているか」も重要な視点になってきています。
AI Performanceは、その「AIへの採用状況」を可視化するためのツールです。大手検索エンジンがAI引用を計測できる専用ダッシュボードを提供するのは、これが初めてのことだということのようです。

確認できる主な指標
AI Performanceで確認できる主な項目は以下の4つです。
1. Total Citations(引用数)
AI回答の中で、自社サイトが引用された回数です。過去90日間のローリングウィンドウで集計されます。
2. Citation Pages(引用ページ)
どのページが引用されたのかをURL単位で確認できます。どのコンテンツがAIに評価されているかを把握するのに役立ちます。
3. Visibility Trends(引用数の推移)
引用数の時系列変化を確認できます。コンテンツ更新の効果を測るのに便利です。
4. Grounding Query(グラウンディングクエリ)
AI Performanceの中でも特に注目の指標です。次のセクションで詳しく説明します。

Grounding Queryとは?
Grounding Query(グラウンディングクエリ)とは、AIが回答を生成するために内部で実行した検索クエリのことです。
ユーザーが入力した質問そのものとは異なります。AIは回答を作るために、裏側で複数のキーワード検索を行っているのです。
具体的なイメージ
たとえば、ユーザーが「中小企業向けのChatGPT研修でおすすめの会社は?」と質問したとします。このとき、AIは内部で次のような検索を実行します。
- ChatGPT研修 中小企業
- AI研修 法人向け
- 生成AI研修 おすすめ
これらがGrounding Queryです。自社サイトがこれらのクエリで引用されていれば、AIはあなたのサイトを「AI研修・ChatGPT研修の専門サイト」として認識しているということになります。
Grounding Queryを見ることでわかること
Grounding Queryを確認すると、次のようなことが把握できます。
- AIが自社サイトをどのようなテーマの専門サイトとして認識しているか
- 意図していない分野で引用されていないか
- 今後コンテンツを強化すべきテーマはどこか
従来のSEO指標との違い
従来のBing Webmaster Toolsで確認できる指標と、AI Performanceの指標を比較するとこんな感じです。
- 従来SEO:検索キーワード、クリック数、検索順位
- AI Performance:Grounding Query、引用数、AIへの採用状況
AI検索では、ユーザーがリンクをクリックせずにAIの回答だけで情報を得てしまうケースが増えています。そうなると「クリック数ゼロでも自社コンテンツが回答に使われていた」という状況が生まれます。AI Performanceはまさにその部分を計測するための機能です。
なお、現時点ではクリックスルーのデータは含まれておらず、引用頻度のみの計測となっています。Microsoftは2026年中に追加データを提供予定と案内しているので、今後のアップデートに期待したいところです。
AI Performanceの使い方
使い方は本当に簡単です。Bing Webmaster Toolsのアカウントがあれば、無料で利用できます。
- Bing Webmaster Tools(https://www.bing.com/webmasters/)にログイン
- 左メニューの「Search Performance」から「AI Performance」を選択
- または直接 https://bing.com/webmasters/aiperformance にアクセス
サイトの認証が済んでいれば、たったこれだけでデータを確認できます。まだBing Webmaster Toolsにサイトを登録していない場合は、先に登録と認証を済ませておく必要があります。
まとめ
AI Performanceは、「AIが自社サイトをどのように活用しているか」を可視化する新しい分析機能です。
特にGrounding Queryは、「AIが自社サイトをどのような専門家として認識しているのか」を知るための重要なヒントになります。狙ったキーワードではなく、AIの視点から自社サイトのポジショニングを確認できる、これまでになかった指標です。
現在はパブリックプレビュー段階なので、データの精度や項目はまだ発展途上という点は念頭に置いておく必要があります。ただ、AI検索の存在感が増している今、早めに把握しておく価値はある機能だと思います。

まずはBing Webmaster Toolsにログインして、自社サイトがどのように引用されているか確認してみてください。
